【26号】今話題のK-commuとは!? きっかけは学費への不満?徹底深堀り!

コロナ禍で「学生のために」と立ち上がった有志団体があります。 県大生の皆さんもその名前を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 今回は静岡県立大学の学生団体「K-commu」の梅垣愛さん、石村優亜さん、堀江優衣さんにお話を伺いました。


編集部:まず初めに、K-commu さんの活動の概要を教えてください。


梅垣愛(以下、梅垣):まず一つ目は、情報を伝えるべき人にわかりやすく届ける活動です。 具体的には、web サイトでアルバイト、奨学金、懸賞などの情報提供を行ったり、1年生向けに、レポートやメールの書き方を発信したりしています。 二つ目は、共同で考える場を作る活動です。 授業が遠隔になったことで学生がどんな問題を抱えているのかについてアンケートを取って、その結果を大学に報告するなどしています。 その結果、大学側が、wi-fi のルーターの貸し出しをしたり、授業の資料提出の方法を変更してくれたりと、動いてくれたんですよ。 実際に自分たちが起こしたアクションによって、学校側と共同して活動できていると実感しています。



編集部:K-commuさんを発足されたきっかけは何だったんですか?


梅垣:コロナの影響下で、授業の質が変わるのに、学費が変わらないのはおかしいんじゃないかと感じたのが始まりです。 ニュースで私立大学の学生が実際にそのような課題に対して、署名活動をしているのを見て、私たちも何かできるんじゃないかと思ったんですよ。 K-commuのアイデアを発案してくれた鈴木杏佳ちゃんを中心に、その考えに共感したメンバーが集まって、K-commu ができました。



編集部:皆さんは、なぜK-commuさんに参加しようと思ったのですか?


堀江優衣(以下、堀江):コロナの影響でバイトがなくなって、時間があった時に鈴木さんがメンバーを集めていたんですよ。 大学生活で自分のためにしか活動してこなかったので、卒業前に何か人のためになることをやろうと思って参加しました。

梅垣:私は、インターンで web サイトの作成や運営をしたことがあったので、それを生かして K-commu をサポートできる部分があると感じました。 情報を受け取る 1 年生や在学生をサポートする web サイトの運営に携わりたいと思ったのがきっかけです。

石村優亜(以下、石村):私は、前に鈴木さんが主催したイベントのチラシを作ったことがあって、そのつながりで「K-commu のweb サイトを作るからビジュアルの作成をしてみない?」 って鈴木さんが誘ってくれてたんです。 インターンの関係でデザインの勉強もしていたので、サポートできたらいいなと思って参加しました。



編集部:K-commuさんは三つの班に分かれて活動されているとのことですが、それぞれの班にどのような特徴があるんですか?


梅垣:フォローアップ班と、ソリューション班と、PR班という三つの部署があって。 フォローアップ班は、データ収集とその分析の役割を担っていて、学生の遠隔授業に関するアンケートをとるなどの活動をしています。 ソリューション班は、フォローアップ班が集めたデータをもとに、解決策を考えて、実際にアクションを起こしてくれます。


石村:私と梅垣さんが所属するPR 班は、web サイトや SNS の運営を通して、フォローアップ班がまとめたことの発信をしてるよね。



編集部:web サイトや SNS を運営するうえでのこだわりはありますか?


梅垣:webサイトも SNS も「やわらかさ」や「温かみ」のある文章とか、そういう雰囲気を出せるようにしています。 ただ情報を発信するだけにならないように「こういう思いで私たちはやってるんだよ」みたいなことも、一緒に発信していけたらいいなと思っています。

手書き風の投稿がポイント(instagramより)



編集部:K-commuさんの活動に携わる中で、自分にとってプラスになったことは何ですか?


石村:学内の情報に敏感になれたことかな。 K-commuのみんなと「学生室からこういうメール来たんだけど、どういう風に再発信していこうかな」という感じでよく話し合っているんですけど、そのおかげで私自身も学内の情報を落とすことが無くなりました。


梅垣:今就職活動をしてるんですけど、自己分析に役立ちました。 今まで、一人でコツコツやるよりも、チームや組織で一つの目標に取り組むことの方が向いているとなんとなく思ってたんですよ。 実際にこの4月かK-commuの活動に参加して、みんなで議論や話し合いをしていく中で、やっぱり一人じゃなくてみんなで作り上げるの好きだなって確信できました。



編集部:では反対に、活動する中で大変だったことはありますか?


梅垣:情報を届けたい人に届けるってすごく難しいなって思いました。 例えば、アルバイトの収入が減った人に対して、アルバイト情報発信していきたいと思ってたんですけど、ターゲットとしている人に対して、どうやってこのウェブサイトに到達してもらうかが難しいポイントでしたね。 でも、悶々としてたことを、PR班のミーティングや、ディーラーの鈴木杏佳ちゃんに相談したら必ず解決案が出るんです。 Instagramしてみようとか、LINEの公式アカウント作ろうとか。 大変だけどすごくやりがいはあります


堀江:まだ直接会ったことが無いメンバーともオンラインで意思疎通を図らなければならない点ですね。 でもミーティングを通して学科も学年も違う仲間が増えたのは私にとって最大のプラスです。



編集部:これだけ大規模な活動をされていたら、様々な反響がありそうですね。


梅垣:いろんな方面からあったよね。


石村:メディアからもありました。 News everyさんなどに取り上げて頂けて。 あとは「ありがとうの輪」ですね。 Kcommuのホームページに「ありがとうの輪」という身近な人に感謝の気持ちを伝えようという企画があるんですよ。 そこでK-commuの運営に対して、卒業生とか在校生の人、新入生のお母さんからの投稿が来たんです。


梅垣:実際に周りの友達や、卒業生の方が「いい活動してるね」って直接言ってくださったり、ありがとうの輪でメッセージが来たりしました。 Instagramを卒業生の方もフォローしてくださっていて、活動を見てくださってるのが嬉しいです。 あと先生方もウェブサイトにメッセージをくださったんです。 ウェブサイトに先生方からのメッセージが掲載されているページがあるので見てください! 私の友達は「ゼミの先生がK-commuの活動称賛してたよ」ってラインもくれました。 そうやってたくさんの方から「素敵な活動してるね」って声を頂けたのがすごく嬉しかったです。


 ↑「ありがとうの輪」で実際に寄せられたメッセージ(Instagramより)


編集部:K-commuさんの活動は多岐に渡りますが、特に力を入れている活動は何ですか?


梅垣:まさにアルバイト情報かなと思ってます。 メディアでも取り上げて頂きましたし。 実際に参加した方に「楽しかったですよ」ってメッセージを頂いたこともあって、成果が出てるなと実感しています。 少し前だったらアンケートに力を入れていました。


堀江:私が所属してるフォローアップ班としてはやはり情報収集ですね。 これまでに何度かアンケートを行っているのですが、誰に、どのようなアンケートを、どのタイミングで行うのか、それぞれベストな物を選んできたつもりです。 集めた情報をそのまま他の班に丸投げせずに、グラフで可視化したり考察をつけたりと工夫しています。

↑実際のアルバイトの様子


編集部:本日は貴重なお話ありがとうございました。 最後に県大生へのメッセージをお願いします。


梅垣:私自身も授業やゼミがオンラインになってて、先生や友達とコミュニケーションが取りづらい部分があるんですけど、仕方ないですし。 オンラインだからこそのメリットも色々あると思うので、今できることを頑張って、対面授業になった時は思いっきり楽しみましょう!


石村:サークルや対面授業始まるのを楽しみにしましょう! 色んなサークルがTwitterとかで活動されてますし。 特に一年生はそれを見て、予習して、いざ対面授業になる日を楽しみに今を過ごしていきましょう!


堀江:学生生活で大変なことや辛いことがあるかもしれません。 K-commuがそれを解決することは出来ないかもしれないけど一緒に考えることはできます。 キャンパスで逢える日を楽しみに一緒に頑張りましょう!


梅垣:そうだ! K-commuのウェブサイト見てください! (笑)


石村:トクトク掲示板っていうページが学生さんのためになるように情報まとめてあって、定期的に更新しているので、ぜひそのページを見てください!


・ホームぺージ:https://sites.google.com/view/k-commu--uos/our-ethos

・インスタグラム:@kcommu220

・ツイッター:@kcommu1


(担当:林・疋田)

&YOU

- ご挨拶 - 静岡県立大学公認サークル&YOU(アンド・ユー)です。2008年の創設以来、わたしたちは紙媒体でのキャリア情報誌の発行を続けてきました。新型コロナウイルスの影響により、部員同士顔を合わせての紙面作りが困難となった現在、新たな試みとしてウェブマガジンの発行を決意しました。県大生たちは今どんな活動に夢中になっているのか、ぜひこの電子版&YOUを通してご覧ください。

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